国立環境研究所は、2090年代の世界平均気温変化予測の不確実性を、2050年までに大幅に低減できることを解明したと発表した。現在の気候モデルによる将来気候変動予測には大きな不確実性があり、気候変動対策を考えるためには予測の不確実性の幅をより小さくすることが求められる。これまでも、気候モデルによる過去の気候再現実験データを観測データと比較し評価することで、将来予測の不確実性を低減しようという試みが行われてきた。今回、複数の気候モデルの実験結果を分析し、今後観測データが蓄積することで、世界平均気温の予測不確実性をいつまでにどれだけ低減できるかを予測。その結果、地上気温の観測データを2050年まで蓄積することによって、2090年代の気温変化予測の不確実性を60%以上低減できることがわかった。今後は、同研究の結果をもとに、温室効果ガス排出削減策にどのようなオプションが得られるか(2050年までは予測の上限を参考に排出削減を進めるが、不確実性が減ったら政策を変更する等)を、研究していく予定という。
情報源 |
国立環境研究所 報道発表
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機関 | 国立環境研究所 |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 気候変動 | 温室効果ガス | 国立環境研究所 | 気温 | 気候モデル | 予測 | 観測 | 不確実性 |
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