国土交通省は、2008年6月23~27日にノルウェーで開催された、国際海事機関(IMO)海洋環境保護委員会(MEPC)温室効果ガス(GHG)対策中間会合の審議結果を公表した。この会合は、国際海運からのGHG削減に向け、技術的な手法(船舶のエネルギー効率の改善、代替エネルギーの活用等)、運航上の手法(減速航行、最適航路選択等)、経済的な手法(燃料油課金、排出量取引等)について検討するもの。会合では、船舶の設計・建造段階で、仕様に基づいてトン・マイルあたりのCO2排出量を事前評価する「CO2排出設計指標」について、算出式に全会一致で合意するなど大きく進展した。この指標は、技術革新を促進し、燃費効率のよい船舶の普及を進めることが実質的な排出削減につながるとの考えに基づくもの。また運航中の燃料消費量から算出する「CO2排出運航指標」については、報告を強制化せず、自主的な活用を促すことが合意された。