長崎県は、同県内における平成22(2010)年度の温室効果ガス排出量(速報値)を公表した。これは、同県における地球温暖化対策を推進するため、環境省が定めた「地球温暖化対策地域推進計画策定ガイドライン」(平成15年6月)に基づき算定されたもの。その結果、平成22年度の温室効果ガスの総排出量は903.9万トン-CO2となり、基準年(平成2年度)と比べると27.8万トン-CO2(3.0%)下回り、前年度と比べると30.1万トン-CO2(3.4%)増加した。また、平成22年度の二酸化炭素の総排出量は、829.2万トン-CO2となり、基準年と比べると6万トン-CO2(0.7%)下回り、前年度と比べると30.6万トン-CO2(3.8%)増加した。同県では、平成22年度における排出量増加は、平成20年に発生したリーマンショック後の景気後退からの回復の中で、全国的に製造業等の活動量の増加に伴い産業部門等からの排出量が増えたことなどが、主要な要因として考えられるとしている。