(株)矢野経済研究所は、太陽電池・部材の世界市場の調査を発表した(調査期間:2013年2月~6月)。この調査における太陽電池とは、結晶Si系、薄膜Si系、化合物系(CIGS、CdTe等)、有機薄膜、色素増感などの太陽電池のセル・モジュールを指し、太陽電池部材とはカバーガラス、封止材、バックシート、原料Si、TCOガラス、スパッタリングターゲット、増感色素などの太陽電池部材を指す。調査結果によると、2012年の太陽電池セル・モジュール世界市場規模(メーカー出荷容量ベース)は、前年比104.9%の31.97GWと推計。今後も、国・地域の顔ぶれは変わるものの世界規模で旺盛な需要が継続して見込めるため、市場は2ケタ前後の成長を遂げ、2020年には63.45GWに拡大すると予測される。また、太陽電池部材市場では、一大生産基地となった中国の影響力が増すものの、日本の太陽電池部材メーカーの新たな素材・技術を導入した開発も進むとしている。