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 筑波大学、イネの細胞壁を改変することにより、バイオエタノール材料となるセルロース量増加に成功

発表日:2013.11.05


  筑波大学は、イネの細胞壁を改変することにより、バイオエタノール材料となるセルロース量の増加に成功したと発表した。バイオ燃料の実用化に向け、バイオエタノール原料として植物細胞壁(植物繊維)が注目されている。糖分に富む食用可能な作物からのバイオエタノール生産は容易であるが、食用に適さない植物繊維では、セルロースが分解されにくく、下処理をしてセルロースを取り出した上で糖に分解し、エタノールを生産する過程が介在することが実用化に向けた課題となっていた。今回、バイオエタノールを生産する上で不利となるヘミセルロースの分解酵素(アラビノフラシターゼ)の活性を高めることにより、イネの生育には影響を与えることなく、ヘミセルロースを減少させると同時にセルロースを増加させ、バイオエタノール生産効率の良いイネの作出に成功した。この研究により、米は食用に回す一方で、食用にならない稲わらの部分は、バイオエタノール生産効率の高い材料として利用する道が開けることが期待されるという。

情報源 筑波大学 プレスリリース(PDF)
機関 筑波大学
分野 地球環境
キーワード バイオエタノール | セルロース | イネ | 酵素 | 稲わら | バイオガス燃料 | 生産効率 | 筑波大学 | 植物繊維 | 細胞壁
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