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 (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構、植物で植物を灌漑する「植物スプリンクラー」の技術の開発について発表

発表日:2008.08.26


  (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、同機構の産業技術研究助成事業の一環として、名古屋大学大学院助教の矢野勝也氏が、乾燥地域の降水を灌漑用水として活用する「植物スプリンクラー」の技術を開発したと発表した。これまで、地表灌漑や点滴灌漑などが開発されてきたが、灌漑効率と高いコストが障壁となっていた。そこで、本研究では深根性植物の水圧リフト(Hydraulic lift)機能を活用することで、地下水を表層の乾燥した土壌へ浸透させる技術の開発を行った。その結果、地中深く根を張った植物(キマメなど)が蒸散を停止する夜間に、土壌深層から吸収した水を乾いた表層土壌に放出する現象を確認し、さらに表層土壌に放出された水分は近隣の浅根性作物(トウモロコシなど)にも供給されることを立証。この現象をうまく制御することで、植物で植物を灌漑する「植物スプリンクラー」が可能となるという。

情報源 (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) プレスリリース
機関 (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
分野 地球環境
自然環境
キーワード 新エネルギー・産業技術総合開発機構 | NEDO
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