国土交通省は、「E10対応車の技術指針」を策定した。E10とは、エタノールをガソリンに10%混合した燃料で、同燃料を使用できるE10対応車は、バイオエタノールの普及を進め、CO2排出量削減に寄与すると期待されている。しかし一方で、車両構造上の対策が適切でないと、燃料配管の腐食や排出ガス規制への抵触が生じる恐れがある。今回の技術指針では、E10対応車が公道走行試験を実施するために必要な技術的要件を取りまとめてあり、指針に適合している場合は試験自動車として公道走行試験を行うことができる。また、公道走行試験により得られたデータ(部品の劣化状況の有無、排出ガス試験データなど)は、道路運送車両の保安基準(省令)の検討に活用されるという。