(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、中国政府と共同で進めている太陽光発電を大量に導入した小規模電力網(マイクログリッド)の実証研究設備が、浙江省の杭州電子科技大学内に完成したと発表した。同事業は、全電源に対する太陽光発電等の自然変動電源容量の割合を高めた(目安:50%以上)マイクログリッドで実証研究を行い、最終的に我が国の基準に適合した電圧や周波数等を実現するためのシステム構成や運転方法等の確立を図ることを目指すもの。今回は、太陽光発電120kW、ディーゼル発電120kW、電気二重層キャパシタ、二次電池等から構成されるマイクログリッドを設置し、系統連系時及び単独運転時の電力供給の安定性や二次電池及び電気二重層キャパシタによる負荷変動追従性に関する評価等を行う。また、マイクログリッド内での安定的な電力供給を実証するため、電力品質補償装置及び瞬低補償装置の効果も評価する。