(株)デンソーは、超小型電気自動車を活用した独立電源ネットワークシステムを開発し、そのシステムを使った構内移動の運用を開始したと発表した。同システムは、小規模な太陽光発電と蓄電池、超小型電気自動車を活用して電力を供給する独立型の直流分散電力システムに、車両管理システムを組み合わせたシステム。太陽光で発電した電力を直流のまま超小型電気自動車や蓄電池に蓄電することにより、直流から交流への電力変換ロスを抑制し、効率的に自然エネルギーを活用することができる。また、電力を蓄えた超小型電気自動車を「移動する電源」として、災害時など商用電源が停止した場合でも必要な場所に電源供給が可能になる。車両管理システムでは、超小型電気自動車の位置情報や充電状態を管理し、カーシェアリング機能を提供している。同社では、このシステムを構内移動手段として用いており、社員証(ICカード)を超小型電気自動車の鍵として使用するなど、社員の利便性を高める取り組みも併せて行っているという。