九州大学は、東京ガス(株)との共同研究で、固体酸化物形燃料電池(SOFC)の発電効率をさらに飛躍的に向上させる革新技術の理論設計に成功したと発表した。SOFCは、セラミック材料で構成され高温下で動作することから、多様な燃料を電気エネルギーに変換することができる。実用化されているSOFCは、都市ガスを主な燃料とし、発電効率45~55%LHV程度である。今回、SOFCの2つ以上のセルスタックを燃料の上流から下流へ燃料の流れに沿って多段に配置した構成において、固体電解質内部の電荷担体(イオン)を従来の酸化物イオンからプロトンに置き換えた場合に、発電効率として80%LHVを超える「超高効率」が発現することを、そのメカニズムとともに世界で初めて示した。このような超高効率で行われる化石燃料から電力へのエネルギー変換は、環境性の高いスマートエネルギー社会実現に向けた基幹エネルギー技術として期待される。また、この成果はエネルギー変換材料の研究開発の方向性にも重要な知見を与えるものであるという。
情報源 |
九州大学 プレスリリース(PDF:463KB)
東京ガス(株) プレスリリース |
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機関 | 九州大学 東京ガス(株) |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 燃料電池 | SOFC | 東京ガス | 九州大学 | 都市ガス | 変換効率 | スマートエネルギー | 固体酸化物 | エネルギー変換 |
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