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 九州大、燃料電池用空気極触媒の表面構造の解明に初めて成功

発表日:2014.10.24


  九州大学は、固体酸化物燃料電池(SOFC)の空気極として広く使用されているペロブスカイト型空気極触媒の表面の組成変化の解析に成功したと発表した。SOFCは、高効率な発電装置として、低炭素社会創出への寄与が期待されている。その空気極は酸素の解離を促進する役割を担っているが、硫黄等で劣化しやすいことが課題となっている。今回、研究グループでは、空気極の硫黄等による劣化が、空気極表面にストロンチウム(Sr)が極めて容易に濃縮されるために起こることを明らかにした。今回の研究成果を受けて、ペロブスカイト型空気極触媒の表面への酸素の解離反応に活性の低いSr等の濃縮を抑制できると、活性や耐久性の向上が期待できることから、材料の添加物や使用条件を検討することで、長期にわたり安定に作動可能な空気極触媒を開発でき、ひいては発電効率に優れるSOFCを長期的・安定的に作動させることにつながると期待されるという。

情報源 九州大学 プレスリリース(PDF:513KB)
機関 九州大学
分野 地球環境
キーワード 燃料電池 | SOFC | 触媒 | 九州大学 | 耐久性 | 固体酸化物 | ストロンチウム | 空気極
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