森林総合研究所は、人工衛星によるレーザー計測結果と画像からアマゾン全域の高精度樹高マップを作成したと発表した。森林の減少や劣化に伴うCO2排出を減らすためには、まず森林の炭素蓄積量を正確に見積もることが必要であり、そのための手法の確立が重要である。森林の炭素蓄積量を高精度で推定する上で決め手となるのが、樹高の把握となっている。今回、ブラジル国・アマゾンの熱帯林を対象に、1万枚を超える人工衛星画像と、270万点以上の宇宙からの三次元レーザー計測の結果を機械学習によって結合する方法を用いて、樹高の広域地図を作成した。この地図について、約800地点で行った10万本以上の樹木の野外調査の結果を使って検証を行ったところ、一致することが確認できた。今回開発された方法を使うと、衛星データが利用できる他の地域でも同様な樹高マップが作成できる。特に、南米以外の熱帯林の樹高を正確に推定し、その炭素蓄積量を正確に推定できれば、地球温暖化による気候変動や環境変動の対策を講じるために不可欠な情報を提供できるという。
情報源 |
森林総合研究所 プレスリリース
森林総合研究所 プレスリリース(PDF) |
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機関 | 森林総合研究所 |
分野 |
地球環境 自然環境 |
キーワード | 地球温暖化 | 森林 | 森林総合研究所 | マップ | アマゾン | 熱帯林 | 樹高 | 衛星データ | 炭素蓄積量 |
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