(独)森林総合研究所は(独)農業環境技術研究所と共同で、落葉が土壌有機物に変化する過程を「固体13C NMR(核磁気共鳴)法」により解明したと発表した。「固体13C NMR(核磁気共鳴)法」とは、落ち葉や土などに含まれる有機物の組成を、そのままの状態(非破壊的手法)でまとめて調べることができる方法。今回、ブナとミズナラの落葉の腐朽過程を調べた結果、両樹種の有機物組成は3年後にはほぼ等しくなり、土壌有機物組成に近づくことが分かった。さらに、有機物のタイプごとの分解速度をもとに毎年林床に貯まっていく落葉層の量を計算したところ、実際の森林の落葉層の量とほぼ一致し、同方法の信頼性が確認できたという。従来、森林土壌における炭素動態フローは、概念的なモデルによって推測されてきたが、このように実測データから森林土壌における炭素動態の実態を明らかにすることで、地球温暖化対策研究の進展が期待できるという。
情報源 |
(独)森林総合研究所 プレスリリース
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機関 | (独)森林総合研究所 |
分野 |
地球環境 水・土壌環境 |
キーワード | 地球温暖化 | 森林 | 森林総合研究所 | 農業環境技術研究所 | 土壌 | 有機物 | 落葉 | NMR | 炭素動態 |
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