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 (独)海洋研究開発機構と東京大学、従来の定説より3億年前に酸化的大気が存在したという直接的証拠を発見

発表日:2008.12.24


  (独)海洋研究開発機構の地球内部変動研究センターと東京大学は、西オーストラリア州で陸上掘削により採取された岩石試料から、地球最古の酸化的大気の直接的な証拠を発見したと発表した。従来の定説では、地球の大気が酸化的(現在の酸素濃度の10万分の1倍程度以上)になったのは24.5~23.2億年前と考えられていた。今回採取された岩石試料には、酸化的な地下水により赤鉄鉱化した玄武岩と、玄武岩の赤鉄鉱化後にできた黄鉄鉱が含まれており、黄鉄鉱をRe-Os年代測定法で分析した結果、生成年代が27.6億年前であることが判明。その結果、従来の定説より3億年以上も前に酸化的大気が存在した可能性が高いことが示された。これは、地球環境の変遷を知る上で貴重な証拠であり、酸素発生型の光合成生物(シアノバクテリア)が存在した確実な証拠にもなることから、生命進化の歴史を探る上でも大きなインパクトとなるという。

情報源 (独)海洋研究開発機構 プレスリリース
東京大学 トピックス(PDF)
機関 (独)海洋研究開発機構 東京大学
分野 地球環境
キーワード 地球環境 | 海洋研究開発機構 | 東京大学 | 酸化的大気 | 酸素濃度 | 光合成 | シアノバクテリア | 進化 | 年代測定
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