日立造船(株)は、硫化物系固体電解質を使用した全固体リチウムイオン電池を開発し、従来の電解液系リチウムイオン二次電池と同等の性能を発揮することを確認したと発表した。現行の多くのリチウムイオン二次電池は電池内部が電解液で満たされており、電解液中をリチウムイオンが行き来することにより充放電するが、電解液として有機材料を使用しているため、耐久性や安全性に課題を抱えていた。全固体リチウムイオン二次電池は、電解質に液体ではなく固体を使用したもので、低炭素化社会の構築に必要不可欠な要素となっている。今回開発した電池の主な特長は以下のとおり。1)大気圧下での充放電が可能、2)電池本体部分の厚さ約0.3mmのフラットな形状で小型化が可能、3)摂氏マイナス40度から摂氏100度で使用可能、4)90%以上の容量維持率を約7年間保つことができ、長寿命の性能を有する。同社では、全固体リチウムイオン二次電池の製品化および量産化を早期に実現させ、各産業分野の発展に貢献できることを目指すという。
情報源 |
日立造船(株) ニュースリリース
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機関 | 日立造船(株) |
分野 |
地球環境 |
キーワード | リチウムイオン電池 | 長寿命 | 安全性 | 耐久性 | 充放電 | 電解質 | 二次電池 | 日立造船 | 硫化物 | 全固体電池 |
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