東京ガス(株)は、マンション向けの家庭用燃料電池(エネファーム)の新製品をパナソニック(株)と共同で開発し、2016年7月から発売すると発表した。エネファームは、都市ガスから取り出した水素を空気中の酸素と化学反応させて発電し、発電した電気を家庭内で利用するもの。今回発売する製品では、燃料電池ユニットの現行の標準排気タイプだけでなく、排気筒を延長した排気延長タイプをラインナップし、従来設置することが難しかった排気が滞留し易いような奥まった場所にも設置が可能となった。また、製品の貯湯ユニットとバックアップ熱源機のユニット間の許容配管距離を、従来の10mから15mに延長したことにより、住戸の両端にユニットを離して設置するようなユニット間の距離が長い設置も可能となった。さらに、停電時発電継続機能を燃料電池ユニットに内蔵した機種では、エネファームが発電している場合には、最大500W以下の電力を最長約4日間(96時間)使用できるという。