農林水産省は、クリーン開発メカニズム(CDM)事業について政府承認審査結果を公表した。今回認定されたプロジェクトは、(独)国際農林水産業研究センター(JIRCAS)のパラグアイ国でのパラグアリ県低所得コミュニティ耕地・草地再植林事業。これは、土壌保全対策及び地力回復技術の普及や所得向上に繋がる様々な活動からなる総合的な農村開発事業の一環として、167戸の参加農家が提供する土壌劣化の進んだ耕地及び草地215haにユーカリ(2種)及びグレビレアを植林し、用材の販売や薪材確保、ユーカリを対象とする養蜂等による所得の向上、土壌侵食防止、アグロフォレストリーの定着、地球温暖化ガス(GHG)の吸収を図るもの。クレジット獲得期間は、2007年7月25日から2027年7月24日(20年間)で、このプロジェクトによるCO2吸収量予測は、20年間の合計で約3万トンという。