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 キリンホールディングス(株)、バイオマス由来プラスチックの原料となるL-乳酸を世界最高レベルの効率で産生する酵母の分子育種に成功

発表日:2009.03.17


  キリンホールディングス(株)は、同社のフロンティア技術研究所が、グルコースからバイオマス由来プラスチックの原料となるL-乳酸を世界最高レベルの効率で産生する酵母の分子育種に成功したと発表した。近年、酵母の遺伝子を操作することにより、グルコースなどの糖からL-乳酸を生成させる技術が試みられている。しかし一方で酵母には糖からエタノールを生成する性質があるため、乳酸の生成を阻害するという課題があった。同社は今回、乳酸を産生する酵母の宿主として「キャンディダ・ユティリス酵母(Candida utilis)」を採用。同社の遺伝子改変技術を駆使することにより、エタノールの生成を抑えつつ、世界最高レベルでL-乳酸を産生する乳酸産生酵母の育種に成功した。工業利用性の高いキャンディダ・ユティリス酵母からの育種に成功したことで、今後のバイオマス由来プラスチックの生産性向上に役立つことが期待されるという。

情報源 キリンホールディングス(株) ニュースリリース
機関 キリンホールディングス(株)
分野 地球環境
キーワード バイオマス | キリン | プラスチック | 乳酸 | 酵母
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