九州大学は、アサヒグループホールディングス(株)との共同研究において、ビール製造工程の排水処理プロセスから得られるバイオメタンガスを利用した固体酸化物形燃料電池(SOFC)の長時間連続発電に成功したと発表した。今回、バイオメタンガスの精製技術と燃料電池発電技術を融合させた新たな取組の一環として、SOFC 3素子セルを、共同開発したバイオ燃料電池発電装置に組み込み、不純物除去装置を用いて精製したガスを供給して発電試験を実施した。その結果、発電時間は2,000時間を超え、不純物の影響による発電の阻害が無いことが確認された。今回試験に使用したモデル装置は、実機レベルのSOFC発電システムに適用可能であり、今後は最長10,000時間の発電試験にも取り組むという。