花王(株)は、和歌山事業場内(和歌山市)に、次世代環境技術の研究開発拠点となる研究施設、「エコテクノロジーリサーチセンター」(ETRC)を新設すると発表した。これは、同社のエコロジー経営のビジョンを実際のモノづくりで具現化するため、環境研究機能を集約・融合し、次世代環境技術、特に、エコイノベーション研究・技術開発の加速を目的とするもの。同センターは、中核となる本館研究棟「ETRC本棟」、製品のスケールアップ研究を行う「パイロット研究棟」、植物の育成研究を行う「植物・バイオマス研究棟」の3つの研究施設からなる。今後、加速すべきテーマや注力テーマの具体例として、植物油脂などの再生可能原料を同社の事業分野で高度に利用するための技術開発に取り組むとともに、長期的なテーマとして、特に水、食糧、グリーンケミカルスの分野で、将来の事業の核に育つような次世代環境技術開発にも取り組んでいくという。