(国研)森林研究・整備機構森林総合研究所と北海道大学は、気温上昇に伴うブナ科の堅果(ドングリ)結実数の豊凶周期を解明した。近年、ドングリの豊作・凶作(豊凶性)の変化が報告されており、その一因として地球温暖化が指摘されているが、確証は得られていない。これまで、森林総研は、東北地方の北上山地で、1980年から40年間にわたり種子トラップを使ってミズナラ(学名:Quercus crispula)の豊凶性を調べるための結実状況の観測を行ってきた。今回、観測データをまとめたところ、豊作・凶作の周期が3~4年から2年へと短くなっていることが分かった。さらに、結実数の変化と気温(開花期および着葉期)の相関が確認されている。今回の成果は、中長期的な広葉樹林の種子生産予測や、それに伴う天然更新技術への応用が期待できるほか、種子を食べる野生動物の生息環境評価を行う上でも重要な情報となるという。
情報源 |
森林研究・整備機構森林総合研究所 研究紹介
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機関 | 森林研究・整備機構森林総合研究所 北海道大学 |
分野 |
地球環境 自然環境 |
キーワード | 地球温暖化 | 森林総合研究所 | 北海道大学 | 生息環境 | ドングリ | ミズナラ | 結実数 | 豊凶周期 | 豊凶性 | 種子生産 |
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