(国研)森林研究・整備機構森林総合研究所は、熱帯の森林減少の解決における貧困対策の有効性を解析した。SDGsの達成や気候変動緩和に向けて、熱帯林の減少を解決するための取組が実施されている。対策コストが高い、得られる効果が低い、持続性に乏しいといった、地域経済に対する負の影響も懸念されている。同研究所は、森林減少の根本的な原因が特定されていないことや、有効な対策が選択できていないことを主たる課題と考え、1990~2014年に実施した森林減少に関する実証研究(世界の多国間データ分析、マレーシア調査、インドネシア調査)の結果を統合して、森林減少の発生メカニズムを分析した。地域の「高い農業地代」が森林減少を加速する主な直接原因であることや、「貧困」が主な根本原因であり、農業地代が高くても貧困率が大幅に軽減されることで森林減少が抑制されることが分かったことから、「貧困削減」が有効かつ持続的な対策であることが示されたという。
情報源 |
森林研究・整備機構森林総合研究所 研究成果
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機関 | 森林研究・整備機構森林総合研究所 |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 気候変動 | 森林総合研究所 | 森林減少 | 熱帯 | 熱帯林 | SDGs | 気候変動緩和 | 貧困率 | 貧困対策 | 農業地代 |
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