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 明大、北海道で希少な現象「夜光雲」を連続観測

発表日:2020.06.19


  明治大学は、「夜光雲」が、通常観測される緯度55~65度より低緯度の北海道(緯度47.5~50度)において3日連続観測されたことを報告した。夜光雲は地球で最も高高度に発生する天然の雲とされており、概ね10㎞程度以下の高度に存在する雲とは異なり、高度85km付近(中間圏)で冷却された水蒸気により形成される。同大学は、温室効果ガスは超高層大気(中間圏の外側)においては冷却源として働くため、地球温暖化の進行が夜光雲の出現頻度を増加させると予想が報告されていることから、北海道での夜光雲の監視を強化・継続してきた。今回、2020年6月12~14日の3日間にわたって、夜光雲が観測された。特異的な現象であり、上部中間圏領域に地球規模で平年とは異なる変動が起こっている可能性も示唆されることから、グロ-バル的な視点での調査議論や出現実態の解明が必要という。

情報源 明治大学 プレスリリース
機関 明治大学
分野 地球環境
キーワード 地球温暖化 | 温室効果ガス | 北海道 | 観測 | 中間圏 | 超高層大気 | 夜光雲 | 低緯度
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