東北大学と山形大学の研究グループは、市民参加型調査データを使用して、分布と環境要因の関係から、マルハナバチ類の現在と過去の分布を推定した。マルハナバチ類は、世界的に減少傾向にあり、ヨーロッパや北アメリカで分布縮小が報告されている。一方、日本では過去・現在の分布データが少なく、分布変化を調査することが難しかった。同研究グループは、ウェブページやSNSで、マルハナバチの写真撮影を市民ボランティアに呼びかけた「マルハナバチ国勢調査」を行っており、2013年から2015年の間で4,000枚超の写真を収集し、日本に生息するマルハナバチ類全種(16種)の観察情報を得ていた(既報:2017年9月11日)。今回、マルハナバチ類の現在の分布と環境要因の関係から、種分布を推定できるモデル(Maxent)を用いて、現在(2013-2015年)と過去(1987年)の分布を推定した。その結果、主要6種の分布変化の推定に成功し、うち5種が気候変動により分布縮小しているなどの傾向が推定されたという。
情報源 |
東北大学 プレスリリース・研究成果
山形大学 プレスリリース 〔参考〕マルハナバチ国勢調査 |
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機関 | 東北大学 山形大学 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 気候変動 | 東北大学 | 分布 | 山形大学 | SNS | 環境要因 | 市民参加型 | マルハナバチ類 | マルハナバチ国勢調査 | Maxent |
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