富山大学は、自主開発、単独出願(発明者:5名)した「セルロースナノファイバー強化アルミニウム基複合材及びアルミニウム基複合押出材並びにそれらの製造方法」の優位性を紹介した。同大学は、アルミ建材等の生産が盛んな地域に密着し、アルミニウムに関する材料関連研究を推進する「先進アルミニウム国際研究センター」を設置している。今回、アルミニウム等の軽量化に資する「繊維強化複合材」の提供を目的として、セルロースナノファイバー(以下「CNF」)とアルミのハイブリッド化に取り組んだ。マトリックス中にCNFが分散されている構造を創出するため、攪拌・調整したCNF懸濁液にアルミニウム繊維不織布を浸漬し、CNFとアルミニウム繊維を積層させ、乾燥、圧縮させる手法により、繊維強化複合材を製造する。強度は純アルミニウムの約2倍、比重は30%減となり、熱を加えて押出成形もできる。廃棄・焼却処理時にCNFが燃え尽きてしまうため、自動車部材の軽量化はもとより、リサイクル性の良いアルミ素材としての普及が期待できるという。
情報源 |
富山大学 プレスリリース(PDF)
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機関 | 富山大学 富山大学研究推進機構 先進アルミニウム国際研究センター |
分野 |
ごみ・リサイクル 環境総合 |
キーワード | 軽量化 | CNF | セルロースナノファイバー | リサイクル性 | アルミ建材 | 先進アルミニウム国際研究センター | 繊維強化複合材 | ハイブリッド化 | アルミニウム繊維不織布 | 押出成形 |
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