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 近大とニチレイ、アセロラ残渣を活用した養殖ブリを開発

発表日:2021.01.26


  近畿大学と(株)ニチレイフーズは、アセロラ搾りかす等を給餌した養殖ブリ(以下「アセロラ給餌ブリ」)を開発した。アセロラ給餌ブリは、ニチレイフーズが取り扱っているアセロラ商品の生産過程で生じる「搾りかす」を粉末化し、配合飼料に加えた餌で仕上げられたもの。両者は2018年から共同研究を開始し、3回の給餌試験を通じて新たな餌の開発や試験生産を行い、食味試験なども実施した。その結果、搾りかすに含まれているポリフェノールの抗酸化作用により、約2日間長く鮮やかな赤身の色を保持できることが分かり、養殖臭の抑制や良食味の発現効果が確認された(冷蔵、従来品比)。2021年1月30日から、北関東を中心に食品スーパーを展開する(株)ベイシアの全店舗(一部除く)においてを900尾が限定販売される。両者と豊田通商(株)ほか3社による協働取組の成果を活かし、酸化による商品の劣化を遅らせる技術の応用・展開を図りつつ、食品ロス削減と日本の天然資源に立脚した「持続可能な養殖業」の推進を目指すという。

情報源 近畿大学 ニュースリリース
(株)ニチレイフーズ お知らせ
(株)ベイシア お知らせ(PDF)
機関 近畿大学 (株)ニチレイフーズ (株)ベイシア (株)食縁
分野 ごみ・リサイクル
環境総合
キーワード 豊田通商 | 近畿大学 | ポリフェノール | 食品ロス削減 | 養殖ブリ | ニチレイフーズ | アセロラ搾りかす | 抗酸化作用 | ベイシア | 持続可能な養殖業
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