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 和歌山県、田辺湾における今年初の「赤潮」を確認

発表日:2021.04.07


  和歌山県は、2021年4月6日に同県で今年初めての赤潮が田辺湾(田辺市新庄町内の浦漁港)で確認されたことを発表した。赤潮は、水中に生存している微細な生物(特に植物プランクトン)が異常に増殖し、水の色が著しく変わる現象で、養殖業など漁業被害を引き起こすこともある。今回確認されたプランクトン種は、夜光虫とも呼ばれる「ノクチルカ シンチランス(Noctiluca scintillans)」で、細胞密度は1,150(細胞/mL)とのこと。同種は、魚類を死亡させることは稀であるが、体内にアンモニアを含有するため、イカ等の軟体生物には有害である。また、細胞密度が高くなると、魚類の酸欠を引き起こすことがある。現在、漁業被害は確認されていないというが、県は漁業関係者に対し必要に応じて養殖物等の餌止めや生簀の移動等の対応を呼びかけると共に、被害が出ないよう着色状況を注視するよう注意を喚起している。

情報源 和歌山県 わかやま県政ニュース
機関 和歌山県
分野 水・土壌環境
キーワード 赤潮 | 和歌山県 | 田辺市 | 餌止め | 田辺湾 | 漁業被害 | 夜光虫 | ノクチルカ シンチランス | 生簀
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