斜里町(北海道斜里郡)は、鮭が自然産卵できる河川環境を整備する事業に取り組むため、クラウドファンディングを通じたふるさと納税の寄付受付を開始した。このクラウドファンディング型ふるさと納税とは、自治体の課題解決のため、ふるさと納税の寄付金の「使い道」をより具体的にプロジェクト化し、共感した方から寄付を募る仕組みで、寄付者は税金の控除を受けられるなどのメリットがある。斜里町は、道東にある知床半島の北側を占め、オホーツク海に面する。鮭漁獲量が18年連続日本一となり、「鮭、日本一のまち」としてのPRを行ってきたが、近年、鮭の漁獲量が減少傾向にあることから、これまで取り組んできている鮭の「人口ふ化放流」とともに、自然環境の変動に強い自然ふ化を増やすことを目的として河川環境の改善に取り組む。具体的には、川の段差を解消し、鮭の通り道となる魚道を整備することで、上流の産卵場所に自力でたどり着ける環境の整備を目指すという。