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 岡山市内の小学校、天然記念物「アユモドキ」の人工繁殖に成功

発表日:2021.06.25


  岡山市は、市内の小学校における天然記念物アユモドキ(学名:Parabotia curtus)の人工繁殖成功を紹介した。同種は、環境省レッドデータブック絶滅危惧IA類に分類され、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」に基づく指定希少野生生物の指定を受けている。岡山市は、2005年度からアユモドキの人工繁殖に取り組みはじめ、2010年度からは市内の小学校2校に繁殖の場を拡大していた。今回の発表は、同市東区にある岡山市立千種(ちくさ)小学校での人工繁殖の成功について。この学校はアユモドキの生息地に隣接しており、小学5年生が「総合的な学習」の時間を使ってアユモドキの学習を行い、繁殖したアユモドキの飼育や観察などを学習に取り入れていた。普段の飼育は、地元住民の協力でプランクトンなどの餌が入った水田の水を、休み時間に子ども達が与えるなどしており、現在、約200尾を育てている。人工繁殖は2021年6月14日に行い、翌15日に産卵を確認。卵は、飼育保存のために一部を残して自然に放流した。今後、9月上旬頃に人工繁殖した稚魚の一部をキリンビール岡山工場内にあるビオトープ池に放流する予定という。

情報源 岡山市 公報連絡(PDF)
機関 岡山市
分野 自然環境
キーワード ビオトープ | 小学生 | 小学校 | レッドデータブック | 岡山市 | 天然記念物 | アユモドキ | 総合的な学習 | 地元住民 | 人工繁殖
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