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 三菱鉛筆など、紙製ボールペン替え芯の開発に成功

発表日:2021.11.02


  三菱鉛筆(株)は、日本製紙(株)および(株)昭和丸筒の協力を得て、紙で構成されたインク収容管を用いた「ボールペン替え芯(リフィル)」を開発した。開発に至るまでの間、油性ボールペン用インクの浸透性をはじめ、ガスバリア性などのインクに関わる特性、紙管の機械的性質である反発力や巻き強度などについて、さまざまなテストが重ねられた。独自の開発紙3層とパーチメント紙(最外層)からなる全4層構造となっており、プラスチックの約88%削減(従来リフィル比)に成功している。また、インクが長期間リフィル内にあってもインク漏れ、インク染み出し、巻き形状のほつれなどが発生せず、形状を維持することが可能な構造を実現し、インクの充填量は1.6倍(同社試算値)となっている。筆記具に由来する環境負荷の低減に向けて、日々模索を続けるなかで生まれた、世界初の開発成功事例であり、プラスチック排出量を削減する可能性を持つ選択肢のひとつとして提案したという。

情報源 三菱鉛筆(株) プレスリリース
(株)昭和丸筒 NEWS
機関 三菱鉛筆(株) (株)昭和丸筒
分野 ごみ・リサイクル
環境総合
キーワード 日本製紙 | 浸透性 | プラスチック削減 | インク収容管 | ボールペン替え芯 | リフィル | パーチメント紙 | 油性ボールペン用インク | ガスバリア性 | 紙管
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