文部科学省は、科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会地球観測推進部会において、「地球観測・予測データの活用によるSDGsへの貢献(中間とりまとめ)」を公表した。「今後10年の我が国の地球観測の実施方針のフォローアップ報告書」(令和2年8月地球観測推進部会)において、SDGsへの貢献として、SDGsの各評価指標やポストSDGsに向けた目標設定に関して、地球観測データの利活用の推進が示されている。一方、JAXAの衛星観測データに基づく解析情報が一部の評価指標に活用されつつあるが、今後のSDGsの実現において、地球観測データの一層の活用が期待されている。これらの状況を踏まえ、地球観測・予測データによるSDGsへの貢献を通して、地球観測・予測データの利活用の促進を目指すため同省内で議論を進めてきた。今回の中間とりまとめでは、特にSDGsへの貢献に向けた気候変動分野の取組、地球観測・予測データに関するデータバリューチェーンに関する検討を重視し、今後の施策について提言を行っている。具体的なポイントとして、地球観測情報をデータ利活用の現場に繋ぐ取組の強化、課題解決を志向した地球観測インフラの長期性・継続性の確保などが示されている。