農林水産省は、「みどりの食料システム戦略」技術カタログ(Ver.1.0)に2030年までに利用可能な技術を追加した技術カタログ(Ver.2.0)を公開した。みどりの食料システム戦略の実現に向け、戦略の各目標に貢献し、現場への普及が期待される技術をとりまとめた技術カタログ(Ver.2.0)では、作目別に81件の技術を追加収録しており、技術開発の目指す姿・目的、期待される効果、みどりの食料システム戦略における貢献分野(温室効果ガス削減等)、これまでの研究開発成果・進捗状況、今後の開発スケジュール、技術の問い合わせ先等を記載している。技術カタログ(Ver.2.0)で紹介している技術の一例として、水稲では、水稲有機栽培における雑草防除体系の確立。畑作では、生産性向上と持続性の両立を実現する生物的硝化抑制(BNI)強化品種の開発。露地野菜では、バイオスティミュラント資材による作物病害虫軽減。果樹では、振動を用いた害虫制御技術。畜産では、飼料による乳牛ゲップ由来メタン排出の抑制等を紹介している。