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 農水省、諫早湾干拓事業に係る請求異議訴訟「最高裁判決」に対する談話を公表

発表日:2023.03.02


  農林水産省は、諫早湾干拓事業に係る請求異議訴訟の最高裁判決に対する談話を公表した。国営諫早湾干拓事業は、諫早湾奥に潮受け堤防を建設し、農地を造成する事業。2010年12月福岡高裁判決で開門を命じる判決が下され、政府は上告を見送り、開門に向けた準備を行った。一方、2015年の福岡高等裁判所の判決で開門を差し止める判決が下され、反する判決が出ている状態となり、その後も請求異議訴訟などが続いた。今回、長崎県の国営諫早湾干拓事業を巡る法廷闘争が事実上、決着した。農林水産大臣は「有明海の再生を願う皆様へ」の談話を発表した。談話では、「話し合いにより有明海再生を図っていくこれらの方向性に賛同」することを条件に、平成二十九年の農林水産大臣談話の趣旨を踏まえつつ「国、地方公共団体、漁業関係者、農業関係者等の関係者の「話し合いの場」を設ける」ことなどを約束した。一刻も早く、国民的資産である有明海を豊かな海として再生させるとともに、未来の成長へとつなげるため、全力を挙げていくという。

情報源 農林水産省 報道発表資料
環境展望台 国内ニュース「環境省、諫早湾干拓事業の潮受堤防の排水門の開門調査に係る環境影響評価書に対する環境大臣意見を提出」
機関 農林水産省
分野 環境総合
キーワード 水産資源 | 諫早湾 | 有明海 | 漁業者 | 農水省 | 請求異議訴訟 | 最高裁判決 | 干拓事業
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