横浜市は、リン回収に係る下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)にJFEエンジニアリング(株)と共同提案した技術が採択され、両者で共同研究体協定を締結すると発表した。原料の大半を輸入に頼る化学肥料の価格は高騰しており、肥料の国産化・安定供給に向けた議論が本格化している。このような中、下水汚泥に含まれる「リン」の肥料利用が注目されている。今回、JFEエンジニアリングと同市が共同で提案した「MAPにより脱水ろ液から効率的にリンを回収する技術」が令和4年度(補正)B-DASHプロジェクトに採択されたことを受け、迅速かつ着実な事業推進に向け、共同研究体協定の締結に至った。提案技術は、従来技術と比べ、各種センサーを用いた運転管理の自動化・省力化や、肥料の製造や利用を容易にするための乾燥機能の付加、既存設備の廃熱利用による省エネ化などを図るもので、令和5年度に北部汚泥資源化センターに、首都圏で初となる実規模のリン回収施設を建設する。建設後、必要な実証データを取得・蓄積し、国との共有を図りながら、この施設を運用してリンを回収し、肥料原料としての利用につなげていく。加えて、同市は回収したリンを活用した肥料の開発や流通の仕組みづくりなどについてJA横浜と連携して取り組んでいくという。
情報源 |
横浜市 記者発表資料
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機関 | 横浜市 |
分野 |
ごみ・リサイクル 水・土壌環境 |
キーワード | 下水道 | 下水汚泥 | リン | JFEエンジニアリング | 横浜市 | B-DASHプロジェクト | 下水道革新的技術実証事業 | MAP | JA横浜 | 北部汚泥資源化センター |
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