京都市は、河川マイクロプラスチック調査結果をとりまとめ発表した(調査日:令和3年8月4日・10月8日、令和4年8月20日)。同調査は、同市河川のマイクロプラスチックの実態を把握するため、令和3年度は、晴天時に鴨川・桂川等4河川7地点、令和4年度は、降雨後に桂川2地点にて調査を実施したもの。調査にあたり、京都大学の助言により、5mm未満のマイクロプラスチックより粒径が大きい、メソプラスチックも調査対象として、元のプラスチック製品の特定を図った。検出したマイクロプラスチック等の形状は、95%以上が、破片状、繊維状及びシート状で、一律の特徴がなかった。このことから、日常生活で使用された製品等が一般環境中で破砕・細分化された2次マイクロプラスチックであり、特定の発生源のものではないと推察された。マイクロプラスチックは、使い捨てプラスチック製品や生活用品に由来するため、プラスチック製品の使用削減、適正使用と適正処理に取り組む必要がある。また、流出したマイクロプラスチック等は、回収は非常に困難なため、清掃活動によって、プラスチックがマイクロ化する前に回収することが重要である。同市では、調査結果を踏まえプラスチックの使用削減とまちの美化に向けた啓発を進めていくという。