ミズノとカネカは、海洋環境への配慮を目的に、スポーツ用途に対応した海洋生分解性人工芝葉と充填材を用いた「生分解性人工芝シリーズ」を共同開発した。本製品は、カネカが開発したバイオマス由来の生分解性バイオポリマー「Green Planet®」を使用しており、2025年内の発売を予定している。
近年、マイクロプラスチックによる海洋汚染が深刻化する中、人工芝施設からの充填材や摩耗した芝葉の流出が新たな環境課題として注目されている。従来の人工芝は石油由来の樹脂を使用しており、雨風による流出を完全に防ぐことは困難であった。──今回開発された人工芝は、Green Planetを用いたモノフィラメント製造に成功し、一般的な人工芝と同等の風合いとスポーツ性能を実現している。製造はすべて国内で行われ、充填材も水より重く設計されており、流出リスクを低減している。さらに、クッション性にも優れ、既存製品と同等の使用感を提供する。
ミズノは、1991年から環境保全活動に取り組んでおり、2050年ネットゼロの実現を目指している。一方、カネカは「世界を健康にする」という理念のもと、環境・食糧・健康の3分野で社会課題の解決に取り組んでおり、Green Planetはその一環として開発された。
両社は今後、全国のスポーツ施設や商業施設への導入を進めるとともに、屋外型の海洋生分解性人工芝の開発も視野に入れている。
情報源 |
ミズノ ニュースリリース
カネカ ニュースリリース |
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機関 | ミズノ(株) (株)カネカ |
分野 |
ごみ・リサイクル |
キーワード | 人工芝 | サステナビリティ | バイオポリマー | マイクロプラスチック | 環境配慮型製品 | 生分解性樹脂 | スポーツ施設 | 海洋汚染対策 | クッション材 | 国内製造 |
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