外務省は、ALPS処理水の海洋放出に関する中国政府コメントに対する回答を行った。令和5年8月28日、駐日中国大使館ホームページにおいて、ALPS処理水の海洋放出に関するコメントが掲載された。今回の発表は、中国側からの3つのコメントに対し回答を行ったもの。1つ目のコメントでは中国政府は「日本側は、トリチウムは希釈・処理されている点を説明する一方で、他の核種については説明していない」「ALPS処理水には60種類以上の放射性核種が含まれており、トリチウムのほか、多くの核種の有効な処理技術がない」と指摘している。これに対し外務省は「ALPS(多核種除去設備)は62の核種を確実に除去するように設計されていますが、半減期を考慮すべきなどのIAEAの指摘を受け、処理前の水に現実的に存在し得る核種は29核種であると考えています」などと回答した。2つ目の中国側のコメント「日本側が公表しているモニタリング・データだけではALPS処理水の放出が安全で無害とすることはできない」等、3つ目コメント、「IAEAのモニタリングメカニズムには、これまでに他の国や国際機関の現場への参加は行われておらず、これでは、真の国際モニタリングとは言えず、透明性を著しく欠いている」に対しても「事実とは異なる」等と回答している。
情報源 |
外務省 報道発表資料
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機関 | 外務省 |
分野 |
健康・化学物質 水・土壌環境 |
キーワード | 外務省 | 原子力発電 | IAEA | ストロンチウム | 放射性核種 | 東京電力福島第一原子力発電所事故 | ALPS処理水 | 中国政府 | トリチウム | 中国大使館 |
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