環境省は、「二国間クレジット制度(JCM)を利用した代替フロンの回収・破壊プロジェクト補助事業」の採択案件を決定した。高い温室効果を有する代替フロンは、大気中に放出せずに適切に回収・破壊することにより、効果的・効率的な温室効果ガス排出削減が期待される。同事業は、使用済機器等からの代替フロンの回収・破壊活動を行うとともに、温室効果ガス排出削減効果の測定・報告・検証(MRV)を行う事業であり、これにより算出された排出削減量を、二国間クレジット制度(JCM)を通じ、我が国の排出削減量として計上することを目指す。今回、丸紅(株)の提案する2事業(「フィリピン共和国におけるフロン類の回収スキーム構築・混焼型施設導入実証事業」「ベトナム社会主義共和国におけるフロン類の回収スキーム構築・混焼型施設導入実証事業」)を採択した。なおこの補助事業の公募期間は令和5年11月30日までを予定していたが、交付内示額が予定額に達したため今年度の公募は終了となる。