環境省は、第4回目となる脱炭素先行地域の選定結果を公表した。脱炭素先行地域は、2030年度までに民生部門(家庭部門及び業務その他部門)の電力消費に伴うCO2排出実質ゼロを実現するとともに、運輸部門や熱利用等も含めてそのほかの温室効果ガス排出削減についても、わが国全体の2030年度目標と整合する削減を地域特性に応じて実現する地域。第4回目の募集は、令和5年8月18日から29日まで実施し、全国62の地方公共団体から54件の計画提案の提出があり、12件の計画提案を脱炭素先行地域として選定した。今回の選定により、選定された計画提案は74件となり、「既存共同溝を活用したレジリエンス強化と熱の脱炭素化(茨城県つくば市)」、「中心市街地の脱炭素化、アルミ産業と連携した使用済PVパネル資源循環(富山県高岡市)」、「地域協働型の小水力発電所の推進(岐阜県高山市)」、「歴史文化・夜景観光と脱炭素化の融合によるサステナブルツーリズムの展開(長崎県長崎市)」が県内初選定となり、選定された市町村を有する都道府県は36道府県となった。