イグス(本社:ドイツ)の陸上電力供給システム『iMSPO (igus Mobile Shore Power Outlet)』が、アムステルダムで開催された展示会「Electric & Hybrid Marine Expo Europe 2024」にて、Ports and Harbor Innovation of the Year賞を受賞した。この賞は、港湾分野での革新的な技術やプロジェクトを表彰するもので、持続可能性や効率、安全、運営の向上に寄与する新しいアイデアやソリューションを持つ企業や団体に与えられる。―――iMSPOは、港湾での「接続のジレンマ」を解決するために開発された世界初の移動式陸上電力供給システムである。港湾では大小さまざまな船が停泊するため、船ごとに適した停泊位置が異なるが、iMSPOは岸壁を移動することで400m以上の距離をカバーし、船の形状や給電位置に関係なく電力を供給できる。このシステムは、設置、運用、メンテナンスのコストを抑えながら、柔軟に陸電設備の設置を計画できる点が評価された。―――欧州では、気候変動政策「Fit to 55」により、2030年までに温室効果ガスの純排出量を少なくとも55%削減することが目標とされており、港湾事業者に対しても環境に優しい技術への転換が求められている。iMSPOの受賞は、業界の発展に大きな影響を与えると期待されている。【解説】イグスは1964年に設立され、ドイツ本社を含め世界71ヶ国にサービス網を展開しているグローバル企業。樹脂素材の開発、金型・成形技術をベースに、世界中のお客様の機械性能・生産性の向上を目指している。
情報源 |
イグス プレスリリース
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機関 | イグス(株) |
分野 |
環境総合 |
キーワード | 環境技術 | 持続可能性 | 電力供給 | コスト削減 | 温室効果ガス削減 | カーボンニュートラルポート | 陸上電力供給 | 港湾電化 | 接続のジレンマ | 移動式システム |
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