東京ガス(株)と、その100%出資子会社である(株)エネルギーアドバンス(ENAC)は、2010年8月から、東京ガス管内の事務所ビル、学校、病院などの業務用顧客向けに、太陽熱を活用した業務用空調システム(ソーラークーリングシステム)を販売すると発表した。同システムは、集熱器によって集められた太陽熱を、夏期は太陽熱利用のために開発された専用の吸収冷温水機(ソーラー吸収冷温水機)を用いて冷房に利用し、冬期は暖房熱交換器により暖房に利用するもの。同システムには、1)太陽熱利用のために専用設計されたソーラー吸収冷温水機、2)高い温度の太陽熱を効率良く集められる真空ガラス管形の集熱器、3)省エネルギーを実現する独自の制御盤、などが組み込まれるとともに、放熱ロスの要因となる蓄熱タンクを使用しないなど、システムを最適化する技術が駆使されている。また、システム受注に加えてエネルギーサービス事業を実施するなど、顧客へのワンストップサービスを実現可能という。