東京ガス(株)、大阪ガス(株)、東邦ガス(株)のガス三社は、節電と省エネ性を両立するガス冷暖房システムである超高効率ガスエンジンヒートポンプ(GHP)について、年間運転効率をさらに向上させた製品を、2015年10月から順次発売すると発表した。GHPは、室外機の圧縮機をガスエンジンで駆動し、ヒートポンプ運転によって冷暖房を行う空調システム。節電に大きく貢献することから、さらなる省エネ性向上を図ることによって普及拡大していくことが期待されている。今回発売する製品は、アイシン精機(株)、パナソニック(株)、ヤンマーエネルギーシステム(株)と共同で開発したもの。ガスエンジンの低回転数化などを行うことで、低負荷運転時の効率を平均約40%向上させた。また、熱交換性能およびファンの送風効率を向上させた。これらの結果、従来機の同じ冷房能力のもの(45~85kW(16~30馬力))と比べ、年間運転効率が平均約25%向上し、一次エネルギー消費量を年間約20%削減できるという。