パナソニック(株)と日本電気(株)(以下、NEC)は、走行距離の削減や積載率の向上による環境負荷低減を目指し、パナソニックのデジタル家電とNECの情報通信機器の共同輸送を開始したと発表した。この取り組みに関して、両社は平成22年3月から試験運行を実施。その成果が確認できたことから、同年10月12日より正式運行を開始した。今回の取り組みは、パナソニックの福島工場で生産しているデジタル家電製品の関西圏への自社輸送を見直し、NECの全国輸送網の車両を活用するもので、NECが生産している情報通信機器と混載することで関東地区および関西地区まで共同輸送を行う。その結果、両社が運用していたトラックの便数が半減し、CO2排出量57t削減、交通渋滞の緩和、トラックの騒音低減などの効果が期待できるという。今後、両社は、各地域特性に合うラウンド化や共同輸送および高度道路交通システム(ITS)技術の導入などについてプランを絞り、輸送効率のさらなる向上と環境負荷低減効果の創出に向け検討し、地域社会に貢献していくという。