(独)物質・材料研究機構は、同機構国際ナノアーキテクトニクス研究拠点のナノ燃料電池材料グループが、固体酸化物燃料電池(SOFC)用の2種類の新しい電解質材料を開発したと発表した。固体酸化物燃料電池(SOFC)は、環境に優しく、効率的にエネルギーを生産するデバイスと考えられているが、広く実用化するには、作動温度を700℃以下にする必要がある。今回開発された材料は、1)10%のプラセオジムを含むイットリウム添加ジルコン酸バリウム(BZPY)と、2)酸化ニッケル(NiO)と結晶粒界のないイットリウム添加ジルコン酸バリウム(BZY)の混合粉末を固めた基板上にプレス成形されたインジウム添加ジルコン酸バリウム(BZI)で、1)では、600˚Cで0.01S/cm以上の高いプロトン伝導率、2)では600℃で0.169W/cm2の高い電気出力が得られた。今後、同材料を電解質に適用することで、中温度域(500-650℃)で作動する固体酸化物燃料電池の実用化の可能性が期待されるという。
情報源 |
(独)物質・材料研究機構 プレスリリ-ス
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機関 | (独)物質・材料研究機構 |
分野 |
地球環境 |
キーワード | SOFC | 物質・材料研究機構 | 電解質 | 伝導率 | 個体酸化物燃料電池 | プラセオジム | イットリウム添加ジルコン酸バリウム | インジウム添加ジルコン酸バリウム |
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