三菱重工業(株)は、省エネ性能に優れた高効率ガスヒートポンプ(GHP)エアコンを、平成23年10月に発売すると発表した。GHPは、室外機のコンプレッサーをガスエンジンで駆動させ、ファンなどの補機以外には電力を使わないため、消費電力は電力駆動ヒートポンプの1/10~1/100と少ない。今回発売する製品は、APF(通年エネルギー消費効率)が最大5.8と、電力を熱源とする方式も含めた全ビル用マルチエアコンの中で最高効率を達成。熱交換器のフィン数を増やし、エンジンの回転範囲の拡大、送風用電動機等の機能部品を見直すことで、システム全体の効率を高めた。同社は、東日本大震災の発生により、全国レベルで節電や一層の省電力機器に対する必要性が叫ばれていることから、中小規模の事務所ビルをはじめ、学校、病院、工場、商業施設などに、活発な営業活動を行っていくという。