東京大学気候システム研究センター、(独)海洋研究開発機構及び(独)国立環境研究所は、太平洋十年規模振動(PDO)の再現実験に成功したと発表した。PDOは、日本の東方海域とそれを取り囲むようなアラスカからカリフォルニア沿岸、赤道太平洋域の海面水温が10~20年規模でシーソーのように変動する現象。今回、研究グループは、大気海洋結合気候モデルMIROCを用いて10年規模の気候変動を予測するシステムを開発して、スーパーコンピュータ「地球シミュレータ」上で気候予測実験を行い、環太平洋域における大気・海洋の顕著な変動である「太平洋十年規模振動(PDO)」の再現に成功した。これにより10年規模の気候変動メカニズムの理解が深まるとともに、近未来(2030 年頃まで)の地球温暖化傾向のゆらぎやその地域的な違いに対する予測性能が向上し「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」第5次評価報告書に大きく貢献することが期待されるという。
情報源 |
(独)国立環境研究所 記者発表
東京大学気候システム研究センター プレスリリース |
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機関 | (独)国立環境研究所 東京大学気候システム研究センター |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 海洋研究開発機構 | 国立環境研究所 | 東京大学 | IPCC | 気候モデル | 気候システム研究センター | 太平洋十年規模振動 | PDO | 海面水温 | 気候変動予測 |
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