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 気象庁、地球温暖化に関する海洋の新たな解析成果を公表

発表日:2012.02.13


  気象庁は、地球温暖化に関する海洋の新たな解析成果を公表した。同庁では、地球温暖化を含む気候変動の状況を的確に把握するため、海洋内部の水温の変化を監視・解析している。今回、船舶などによる過去50年以上にわたる水温観測データを新たに解析した結果、海洋内部(海面から700m深まで)の水温が、世界全体で平均して10年あたり0.02℃の割合で上昇していることが判明。これは、海面水温のみならず、水温の上昇が海洋内部まで及んだことで、海洋に蓄えられている熱量が増加していることを示すとともに、水温の上昇は、地球温暖化の進行に伴って増加した地球全体の熱量の半分以上が海洋内部(海面から700m深まで)に蓄えられていることによるものだとしている。また、このような海洋内部の水温の上昇は、海水の熱膨張をもたらし、海面水位を上昇させるという。同庁では、今回の解析結果を同庁ホームページ「海洋の健康診断表」で公開し、毎年更新していくとともに、新たな知見が得られた場合は、随時公表していくという。

情報源 気象庁 報道発表資料
機関 気象庁
分野 地球環境
キーワード 船舶 | 地球温暖化 | 気候変動 | 気象庁 | 海洋 | 水温 | 海洋観測 | 解析 | 熱量
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