(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、大型放射光施設(SPring-8)に世界最大級の蓄電池専用解析施設「RISINGビームライン」が完成したと発表した。革新型蓄電池先端科学基礎研究事業(RISING事業)は、京都大学・産業技術総合研究所関西センターを拠点として、8大学・4研究機関・12企業がオールジャパン体制で集結して、「2030年に500Wh/kg(現状比5倍)のエネルギー密度を有する革新型蓄電池の実現」を目指して推進しているもの。今回完成した施設の主な特徴は、以下のとおり。1)SPring-8固有の高輝度X線を最大限活用し、電池反応解析に必要な「空間分解能」および「時間分解能」を確保、2)非平衡状態・界面被覆状態・反応分布状態等をその場(in situ)測定するための解析系を整備、3)電池サンプル準備からその場(in situ)測定のための連続的な実験設備を常備。NEDOでは、同設備が2030年革新型蓄電池の実現に貢献するとともに、現在競争の中にある現行電池系の改良にも貢献することにより、蓄電技術立国日本の盤石化に寄与することを目指していくという。
情報源 |
(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) プレスリリース
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機関 | (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 京都大学 |
分野 |
地球環境 |
キーワード | SPring-8 | 新エネルギー・産業技術総合開発機構 | NEDO | 産業技術総合研究所 | 京都大学 | 蓄電池 | 解析 | エネルギー密度 | 大型放射光施設 | RISING |
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