三菱商事(株)、三菱自動車工業(株)及び三菱電機(株)は、電気自動車を用いたスマートグリッド実証実験を開始すると発表した。同社では、「けいはんなエコシティ次世代エネルギー・社会システム実証プロジェクト」の一つとして、東京工業大学の指導を受けながら、電気自動車(EV)に搭載された蓄電池を活用し、工場施設の電力需要平準化を行うスマートグリッド実証実験装置(太陽光発電システム20kW、放電可能なEV5台、EVから回収されたリユース蓄電池80kWhで構成)を完成。今回、この実験装置を用いて、出力が不安定な再生可能エネルギーや夜間電力を蓄電池に充電し、工場やオフィスの電力需要がピークを迎える時間帯に供給することで、電力需要の平準化を図る実証実験を開始する。具体的には、1)実験装置から生み出される最大50kWの電力を用いた、三菱自動車名古屋製作所内の生産本館における電力変動の低減効果、2)EVの利用を妨げることなく放電容量やその時間帯を統合管理するシステム(EIS)の有効性、について1年間かけて検証するという。