林野庁は、樹木の放射性セシウム濃度の調査結果を公表した。同庁では、現在、森林における放射性物質の分布状況調査等を進めている。今回、健康への影響がない安全な木材製品を供給するために、福島県内の8箇所において、森林における空間線量率と樹木(スギ、アカマツ)の部位別(樹皮、辺材、心材)の放射性セシウム濃度を調査した。調査の結果、平成23年8~9月の調査結果と同様に、森林内の空間線量率が高いほど、樹皮や幹材の放射性セシウム濃度が高くなる傾向であった。また、部位別の放射性セシウム濃度、体積比及び容積密度から試算した放射性セシウムの分布割合は、樹皮:幹材=約7:3となり、森林全体に占める幹材部分の合計量は約1%と見込まれる。同庁では、放射性セシウムの物理的減衰や樹木内での移行により、幹材に含まれる放射性セシウムの状況は経年的に変化する可能性が高いことから、今後、調査を継続して必要な対策を検討するという。
情報源 |
林野庁 報道発表資料
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機関 | 林野庁 |
分野 |
健康・化学物質 水・土壌環境 |
キーワード | 林野庁 | 森林 | 木材 | 樹木 | 福島県 | 放射性物質 | 放射性セシウム | 空間線量率 | 分布状況 |
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